ビーチクリーンが職業になる社会
Making Beach Cleaning a Profession
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美しい海を守るビーチクリーン活動。現在、地域住民や、ボランティア団体、観光協会の方々が集まり、年間を通じてビーチクリーン活動を行っています。しかし、人口減少と高齢化により、年々海ゴミを回収する力が低下していることを感じています。

あしあとが運営するMOYAKOビーチクリーンだと、大きな海ゴミがあると皆で綱引きで引き出したりもしますが、人数やマンパワーが足りなければ、重機も使用していかなくてはなりません。しかし、地域によっては重機の運転資格者がいなかったり、高齢により運転できなくなったり、ビーチクリーン活動においても地方が抱える人口減少と高齢化の問題を感じます。

【ビーチクリーンが職業になる社会の実現】

あしあとが掲げる海ゴミ問題の未来を変えるアクションのひとつ、それは「ビーチクリーンが職業になる社会の実現」です。海ゴミへのアクションとして、ボランティアによるビーチクリーンも重要です。しかしすでに、海ゴミの発生量は、ボランティアが回収できる能力を超えてしまっていますし、さらに今後、海ゴミはどんどん増えると予想されています。

「はだしで遊べる海を未来につなぐ」という目標をあしあとでは掲げていますが、その目標は海や、砂浜が年間を通じてはだしで遊べるくらいきれいな状態になるという状況をつくることです。

それにはビーチクリーンという職業が社会に存在する必要があります。

ボランティによる活動も、これまで以上に重要になってきますが、そのボランティア活動がさらに活動しやすい状況や、人があつまる状況を生み出したり、各ビーチの地形や特性、季節による変化を考えたビーチクリーン計画の作成、またボランティア活動が困難な場所や時期にも、活動できる組織をつくる必要があります。すなわち、ビーチクリーンのプロ組織、職業としてのビーチクリーンがこれからの社会には必要だと考えています。

【課題:どうやって職業にする?】

ビーチクリーンをどのように職業にすれば良いのでしょうか?まちのごみ収集システムのように、自治体から委託を受け、ビーチクリーンを公共の業務として受け入れることができれば良いですが、その働きかけも行ってはいるものの、委託を受けられるだけの知識、経験、実績、そして車輌や設備も整えていかなくてはなりません。現状は年間を通じて、海ゴミのアクションをテーマとした研修を小学生から企業の方々に提供したり、プラスチックのリサイクルプロジェクト『Precious Plastic』製品の販売などから得る収益を活用して、ビーチクリーン活動を継続してきました。昨年からは環境省から海ゴミの回収依頼を受け、業務としてビーチクリーンを実施することができました。そして法人化した2024年10月からは、スポンサー集めを開始し、スポンサー企業さんの応援もあり、この活動を継続することができています。今後は一般ゴミ、ゆくゆくは海ゴミの資源化事業を開始し、収益化を図り、ビーチクリーンを年間を通じて継続できるようにしながらも、知識、経験、実績、そして車輌や設備を整え、地域事業者や行政と連携しながら「はだしで遊べる海を未来につなぐ」ビーチクリーンが職業になる社会を実現していきます。

【野望:ビーチクリーンが「なりたい職業」へ】